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![]() Internet上で通信する際に、送信元から宛先までの間にパケットがどのようなルーターを経由するかを調べるコマンド。 ICMP(internet control message protocol)を利用し、「ICMP_ECHO」を送信してから応答として「ICMP_ECHOREPLY」を受け取るまでの時間も測定。 経由するルーターのIPアドレスの他、応答時間の長さを基に回線の混雑状況も推測できる。 UNIXでは「traceroute」というコマンド名。 Win95/98/NTでは「tracert.exe」というコマンド名。 ● 使用方法 [MS-DOSプロンプト]を起動 ※ 以下は「tracert」コマンドで「www.yahoo.co.jp」を調べた結果です。
A :ホップ数 B :パケット往復時間] C :名前(ドメイン名) D :番号(IPアドレス)
上の例では、発信元のコンピュータから1番目のルータまでの間を3つのパケットそれぞれ「10 ms」「14 ms」「14 ms」で往復したことを表示。 Tracerouteは、同じことを2番目のルータに対して行い、次に3番目のルータに対して行い...と最終目的地のコンピュータに行きつくまで同じことを繰り返します。 (デフォルトは 30まで) これによって、発信元のコンピュータから最終目的地となるコンピュータの間の道筋が分かるとともに、発信元とそれぞれのルータまでの間のネットワークの混み具合が分かる仕組みになっています。 (パケットの往復時間が長いとネットワークが混んでいるということになります) TracerouteではパケットのTTL値を変えることによって、通過しているルータを検出しています。 まず最初にTTL値を1にしてパケットを送出すると、最初のルータを通過しようとした時点でTTLが0になり、送信元にICMPのエラーメッセージが返されます。 (このエラーパケットには、エラーを返したルータのIPアドレスがセットされています) これにより、最初のIPルータが分かり、次にTTL=2にしてパケットを送出することにより、2番目のIPルータのアドレスが分かります。 以下同様にして、目的のノードまでのルート情報を調べることができます。 |